あざとくいようよ!
私はいつも「あざとい女の子」でありたいと思っている。
「あざとい」というとマイナスなイメージが強くなってしまうが、捉え方を変えるとそれは愛される術を心得ているということになる。
そして、女の子として生きている自覚を持っているということだ。
性別の話は極めてデリケートな話題なため、あまり深くまで触れることは避けたいが、私は女性として生まれたことに特に違和感や後悔はない。
むしろ、そういう運命の元に生まれたのなら、どこまでも女の子らしく、授かった性を謳歌したいと考えている。
ここのところ、所謂 "強い女性" に憧れる女の子が多いせいか、男の子らしい口調や振る舞い、仕草をする子をよく目にする。
それはそれで、個性として成り立つとは思うが、元から男女では体の作りや声の高さが違うためか、女の子は女の子らしい口調や仕草が似合うように思う。
だから私は「あざとい女の子」に憧れる。
女の子らしい柔らかい雰囲気があり、
溌剌としていて、よく笑い、悲しみ、
感情が豊かで、
どこかちゃっかりとしていて、
なんだか憎めない、
そんな女の子だ。
デビューして間もない頃の中森明菜なんて、まさにそんな雰囲気だ。
男女問わず誰からも愛されるキャラクターでいることは、想像し難い苦労が伴うだろうと思う。しかし、それでも誰かにニコリと笑える人は本当の意味で強いといえるのではないだろうか。
あざとく、ちょっぴり計算高くいながらも、人として誠実に、真っ当に生きようという心持ちは決して捨てたくない。
誰に見せずとも、強い意志と思想を持って、明日も凛と生きたい。