好きなタイプ、は。
「好きなタイプは?」
と聞かれると、いつも回答に悩んでしまう。
見た目、年齢、服装、性格、どれについての回答をすべきか、考え込んでしまうのだ。
芸能人で言うと、加瀬亮。
彼のもつ雰囲気が好き。
しかし最近、はっきりとした答えを見つけた。
「物静かで知的好奇心のある人。」
これだ。
わたしのイメージをもっとも的確に表現できると思う。
わたしはあまり、よく話す人が好きではない。
もちろん、話が面白い男性は魅力的だが、それは「口数が多い」とイコールでは決してない。
それならば、物静かでありながらひっそりと、そして強い意志と思想を秘めた人の方がよっぽど魅力を感じる。
高校生の頃は、クラスの中では決して目立つタイプではなく、いつも窓側の端の席に座って本を読んでいた。
髪はしっとりと黒く、柔らかい。
短い爪と、男性的でありながら神経の行き渡った丁寧な指先。
いつも大雑把な仕草でハイライトに火をつける。
そんな男性こそ、魅力的だと感じる。
知的好奇心が強いということは、豊かに生きて行く上で何より大切なことだ。
何事に対しても十分量の知識を渇望し、満たされることなく新たな思想を探している人は、男女問わずしてかっこいいと感じる。
そういう生き方をしている人は、決まって哲学を持っている。
もしもわたしのそれの似ていなかったとしても、互いにすり合わせていく作業を愛おしいと感じられるだろう。
そんな男性に見合うような、
凛とした柔らかい女性になりたいものだ。